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プラスネジとアメリカの工具

バイクのメカニックをしていた若かったころ、アメリカ製のピカピカの工具に憧れていた。
貧乏チームの俺たちは8時間耐久レースで隣の大手チームのピットに並ぶ工具の豪華さに目を丸くしたものだった。
20年以上前、アメリカに来てビックリしたのが、プラスのネジがあまり使われてないこと。マイナス・ネジでは電動工具やエアーツールに不向きなので効率も悪い。先進国とは思えない。でも、それには理由があった。アメリカではプラスネジのことをフィリップス(Phillips)と云い、プラスネジは元来フィリップス社に特許権があり、特許料の問題が発生してアメリカで普及が遅れたようである。日本はフィリップスと互換性のあるJIS規格のプラスネジがあるが、厳密には寸法が違う。マニアの私は両方のネジを日本とアメリカのドライバーで試したが、サイズによっては滑りやすかった。アメリカの工具の通販のカタログで、JISネジ用ドライバーを見たこともある。(カタログにはJISと溝の底の部分の寸法が違うと書いてあった。)

*余談だが、アメリカで貫通ドライバーは見たことが無い。理由は分からないが売ってない。

まあ、英語でドライバーはスクリュードライバー(Screwdriver)だが、基本的にマイナスを示し、standard screwdriver, slotted screwdriver, flat head screwdriver flatとも云うようで、プラスはフィリップス。(Phillips IIという新しい規格もあるらしいが,見たことがない)
それから、プラス・ネジと似ているポジドライブ(posidriv)というのがあるが、イギリスの規格で、溝の形状がフィリップスとは違い互換性は無い。
PosidrivPosidriv.gif PhillipsPhillips.gif

フィリップス社


そんな訳で日米で工具の名前が違う中、アメリカに来たころ修理現場で現地の人にマイナスだのプラスだの言っても通じず、発音が悪いと思い必死に「プラス!!」「マイナス!!」と繰り返す自分が居た。

<ねじの頭の種類の内容は11月20日2009年へつづく...>

他にも、モンキーレンチは英語でアジャスタブル・レンチ(adjustable wrench)だがクレスセント・レンチ(Crescent wrench)とも云い、六角レンチはヘックス・レンチ(HEX wrench)でアーレン(Allen wrench)とも云う。双方とも工具メーカーの名前から来ているようである。

また、私が個人的に現場で重宝したちょっとした工具は  >>こちらに




その他の内容へのリンク:


アメリカ電源事情

プラスネジの種類 その1その2

アメリカのパイプネジ その1その2

アメリカ工業規格と通販

IPとMIL規格

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